TEAC244レストア
2008年 01月 10日
はい80’s初期のカセットMTR(4tr)ですね。
発売当時もう憧れて,欲しくてたまらなかったのですが、当時20万ぐらいだったかな?
当然買える訳もなく、数年後に10万円を切って話題となったporta oneを買ったのでした。
そこからカセットMTR変歴は続くのですが、pro toolsに移行した時に全て売ってしまったのです。
で、その後、やはりテープコンプの音が欲しいなぁ〜とかで低価格のカセットMTRを買ったりしたのですが、これが全然駄目。
音が細い(軽い?)そんなで、結局AV機器のカセットデッキでテープコンプは作ってたのですが、ある日電源しか入らないという244JUNKをGET!
新春だし(?)ここはいっちょレストアって事で。
さて電源入れてみる。
電源はついた。
VUメーターのランプも正常だ!
おお、やっぱこのでかいVUメーターにはテンション上がるなぁ。
で、カセット部は、、、、、
ん、、、、まるで駄目。
早送りと巻き戻しにわずかな動きを見せるがすぐ止まる。
ううう、、モーターだと手に負えないかも?、、、、。
ちなみにオレは別に電気や機械に強くない(笑)
しいて自信あるのは木工だ(笑)
が、MTRは、まぁ、まだ今のデジタル機器と違ってなんとなく直せそうな、、、、(笑)
そんな甘い考えで進行するのであった。
とりあえずバラす!
これしかない。
が、なんだこの機材は!?
いくつものMTRを分解したが、こんなに手間取ったのははじめてだ。
四苦八苦しながらようやくケースが外れた。
予想的中。
キャプスタンのベルトが切れている。
これはDCモーターが2つのタイプのようで、2本ともベルトは切れていた。
が、早送りと巻き戻しの不具合は?
さらにバラしていく、、、ああこれ以上バラすと元に戻せなくね?なんて声がするがおかまい無し(笑)
ん、プーリーといわれるゴム部分が変だ。
経年劣化でボコボコななっている。
これが原因のようだ。
とりあえず、カセット部の故障原因はわかったが部品が無ければ直せないので後にして、、
今度はミキサー部のテスト。
とりあえずベルトを輪ゴムで代用させてカセットを再生できるようにした。
そこで音を聞きながらテスト。
244は9.5cm/sなので普通のカセットでは倍速で再生される。
なんで以前MTRで同じく倍速で録音されたカセットを使用。
ん、ガリがひどい、、、、、。
が、、、、、すげーいい音!
なんといってもEQの効きが素晴らしい!
この244のEQ部はMTRにしては珍しくピーキングの2ch。
Highが1k〜8k Lowが62〜1.5k となっている。
このEQのGAINの効きも半端じゃない。
これは、チャンネルストリップとしてだけでも使えるかも!
なんて期待は膨らみ、ガリを取るためせっせとポッドをバラシ、洗浄。
しかも流石古い機材、1chごとに基盤が別れている。
本当に1chごと取り出してラック使用にしてチャンネルストリップとして使えるんじゃないかなぁ?
・・・って言ってもオレにはそこまでの技術はないのだが、、。
さて、全ての洗浄が終わった、、、
いざテスト!
おお、ガリ全く無し!思ったより軽症だったのかも?
がしかし此処までで10時間以上が経過・・・・
これ以上はどうする事も出来ない、、、、のだが、せっかくなんで外した全てのノブとケースを
洗剤につけたのち洗浄。
おーピカピカ!新品のようになりました。
で問題のベルトとプーリーゴム。
TEACに問い合わせました、無いの覚悟で。
そしたら、なんとありました!
スゴイぞTEAC!
でも、ゴムベルト2本とプーリーゴム2個で2500円って・・・・たががゴムに高いっ・・・
でも注文。
プーリーゴムはひょっとしたら水道用のパッキン(100円程度)で代用可能かもと思ったが、
ここは憧れの244!純正パーツでいきましょう!
ってなわけで、部品交換すれば、完璧に直る!・・・はず!・・・かも?
・・・つづく
追記:どうやらケースを外す時に2カ所のLEDダイオードを破損したようだ(汗)
2:5:7角形LED ダイオードも現在発注済み(これはTEACではない)
写真は224カセット部と洗浄後のケース